混ざりあおうよカフェオレみたいに

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音楽とファッションを愛してる。すべてのサブカルを拗らせ切った人に向けてコラムを書きます。サブカルを愛そう。

漫才の発明家

ジャルジャルの漫才見ました?

あ、もちろんM-1のやつです。

決勝のネタもおもしろかったですけど僕が言いたいのは

予選?でいいのかな?

 

国の名前のネタのやつ。

あれどうだった?

新しい漫才だ!!あれこそジャルジャルの真骨頂!!という肯定派?

それともあんなの漫才じゃない!!いくら面白くてもM-1は漫才の巧さを競うものだ!!っていう否定派?

 

ちなむと僕は肯定派。

めちゃくちゃ好き。一度噛んだら全て台無しになる緊張感。狂気的な回数のネタ合わせを連想させるネタ。スピード感、疾走感。去年と同様にらしさを全力で出し切った頑固さ。

そのくせ本人たちがめちゃくちゃ楽しそうに漫才をしている。

2017年のM-1でやった校内放送のやつ覚えてる?

ピンポンのやつ。あの年所謂大爆発を起こしたのは紛れもなくジャルジャルだった。

負けた時に号泣して立つのもままならなかった福徳の姿が妙に印象付いている。

 

僕はジャルジャルは漫才の発明家だと思っていて

笑いのポイントを徐々に理解させながら自分たちの世界観に導く漫才が好きだ。

 

もちろんコテコテの漫才も好きだし

スピード感あふれる言葉の応酬のしゃべくり漫才も好きだ。

今回であれば「霜降り明星」「和牛」「ミキ」とかかな王道っぽさがあるのは。

おもしろい。

漫才という自由であっていい場所にあくまでマイク一本。

いかにも漫才というスタイルで笑い作る。

だからこそレベルの差、空気との相性もしくは空気を作る力がまじまじとあらわになる。

 

今回の霜降り明星も若さ溢れるエネルギッシュで勢いのある漫才は面白かった。

一番ウケていたとも思う。

だけど漫才の巧さなら和牛じゃないのかと思う。

正直安定感とか頭一つ抜けてるでしょ。

 

そして漫才の巧さに重きを置かないならもっとジャルジャルは評価されるべきではないかとも思う。

あの発明感、独自性。

漫才界においても大きな功績じゃないのか。

そしてそのネタをこなせる技術。

 

歴代の優勝者に不満もないし今回の優勝者についても不満はない。

だけどいつまでたっても

「漫才として評価していいのかわからない」とか

「純粋に一番ウケていた」とかそんな採点方法しているようじゃ

大きな才能、功績者を見逃しちゃうんじゃないの?

 

これは漫才だけじゃないよね。

昔ながらのことをアップデートしたものを評価するのはある程度誰でもできる

発明品に価値をつけるのも審査する人間の仕事だ。

 

ラーメンしかない世界でバター醤油ラーメンとか魚粉とんこつラーメンとかを作るのも偉大だ。すごい。でもそんな世界でカレーを作り出す奴は本当の発明家だ。そしてカレーをうまい!と言ってやる人も必要なんだ。

 

毎年毎年難しそうな顔をして「いや~難しいね~」なんて言ってる場合じゃないぞ。

ずっと今みたいな採点方式するなら視聴者投票のほうがよっぽどいい。

 

もうジャルジャルは見れないのでトムブラウンに期待します。

土から出てくるひふみん見たかったぜ・・・

 

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