混ざりあおうよカフェオレみたいに

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音楽とファッションを愛してる。すべてのサブカルを拗らせ切った人に向けてコラムを書きます。サブカルを愛そう。

天才になれなかった全ての人へ

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「天才になれなかった全ての人へ」

このキャチコピーの漫画を知っていますか?

左ききのエレン」という漫画だ。

もともとネットで公開されており今はたまにでる原作者のかっぴーによる新作と

絵描きのnifuniが描くリメイク版がジャンプ+で読むことができる。

 

ざっくりあらすじを紹介すると

大手広告代理店で働く駆け出しクリエイター「朝倉光一」を中心とした人間関係を描く漫画です。ちなみにタイトルの「左ききのエレン」とは光一が高校生時代に出会った天才的な絵を描く女の子のこと。

 

この漫画は大人のための漫画だ。とくに社会にでて2.3年仕事をした人には響くのではなかろうか。

仕事に対する格言もたくさん出てくる。

サラリーマンの種類についてf:id:ninedayjuly:20181222002143j:image

集中力の種類

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このへん最高にわかりやすいでしょ?

 

この漫画アツいのだ。とにかく。

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このシーン好きなんだよね。

ほらな?アツいだろ?

 

そもそも「天才になれなかったすべての人へ」ってコピーすごくないですか?

ほぼすべての人に向けてじゃん・・・

ってなるよね。

この漫画に出てくる天才になれなかった人というのが光一のことだ

光一は高校時代「自分より絵の上手い高校生はいない」と思っていた。

そのため横浜美術館に落書きがされたとき光一が疑われるのだがその落書きをみた光一は

「俺の100倍上手いじゃねぇか・・」と挫折するのだ。

そこから美大を経て広告代理店に入ったあとも光一は自分よりも才能のある人間に囲まれてしまう。

それでも何かにならなきゃ退屈で生きてけねぇ


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もうこのシーンだけでヒリつく。

こんな光一と対比で描かれるのが

山岸エレンだ。

エレンが持っているものは才能だけ。作中で才能だけのクズという表現すら出てくる。

そんなエレンの苦悩が普通のことができないということ。そう光一が憧れ続ける天才エレンが憧れるのが光一なのだ

普通じゃないのが恥ずかしい

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凡才と天才の対比

そしてときおり凡才の胸がヒリつくぐらいのパワーワード

 

仕事もある程度こなせるようになってきて

なんとなく仕事をして「つまんねえなぁ」って思っている人ほど読んでほしい。

 

ちなみに僕は

それなりの年数会社で働き転職や「なんかやってみてえなぁ」なんて思っているときに

この作品にであった。

怖かった。自分は光一以下だった。あんなに苦悩して生きてる光一より酷かった。やりたいことを見つけその世界で才能が開花するのをただひたむきに待っている光一に対し

僕はただぼーっと時間だけが過ぎていく毎日。

 

こんな必死に仕事したことがあっただろうか?

夜中だれもいない事務所でガッツポーズしたくなるような仕事をしただろうか。

そのくせチャンスを待っている。動かずに何もせずにチャンスが来たら動こうと思っていた。

 

そんじょそこらの自己啓発本なんかよりよっぽどためになるよ。

社会人3年目~の人たち

30代になり漠然となにかをしたいと思っている人たち

あんたたちはこの漫画に出てくるキャラクターより全力で生きてるか?

考えて考えて生きてるか?

なにかを漠然と考えていて何も行動できてない人たち

一度読んでみたらどうだろうか。きっとヒントが見つかるはずだ。

 

ちなみに原作者のかっぴーは

「アントレース」という作品と「アイとアイザワ」という作品も書いているので是非

とくにアントレースは左ききのエレンと同じ世界観の別の人間軸なのでファンはうれしい。

 

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